気温の低い日、雨の日や湿気の多い日に塗装をすると、なかなか乾かなかったり、塗装不良の原因となります。塗装する日は天気の良い日を選び、湿度の高い(85%以上)時、および風が強い日には塗らないでください。結露する季節は早め(午後3時頃まで)に塗り終えてください。
コケや藻は皮スキや金ヘラで落とし、はがれかけの古い塗膜はワイヤーブラシで落とします。汚れはデッキブラシで水洗いします。水洗い後は、充分に表面を乾燥させます。高圧洗浄機を使用すれば古い塗膜や汚れ除去のすべての作業を広範囲にわたってスピーディーに行えるので大変です。
塗装面との境目や塗ってはいけない所は、養生テープでカバーします。
屋根の軒下に植栽など塗料がついては困るものがある場合は、ポリマスカーなどでカバーします。
古い塗膜がはがれているなど劣化が激しい瓦屋根の塗り替えには、必ず油性シーラーを塗りましょう。もろくなった下地を強化し、上塗り塗料との密着力がアップするので、塗装が長持ちします。
すき間、ヒビ割れなどは、塗料の塗れる変成タイプのシーリング材で補修します。
遮熱効果と耐久力をアップするために専用下塗り剤を屋根全面に塗装します。
塗料は、そのまま使うと顔料が塗料の底に沈んでいますので、使用前に充分かき混ぜます。
塗料の粘度があがり、ネバネバして塗りにくい時だけ、水性なら水、油性ならペイントうすめ液を、塗料に対し、5%ぐらいまで加え、よくかき混ぜてから使います。
まず先にスミや塗りにくい所やスレートの重なり部分をハケで塗ります。
広い面は両手を広げた幅ぐらいを1つのブロックとして、ローラー、もしくは毛幅の広いハケで塗り広げます。スモールタイプのローラーを使えば、スレートの重なり部分を先にハケで塗らなくても、スミまでしっかり塗装出来るので便利です。かがんだ姿勢の多い屋根の塗装には、柄が長いローラーハンドルがオススメです。危険な所や足場が悪い所などは、ローラーにつぎ柄をつけて使えば安全に塗装できます。
塗装の順序・道筋をあらかじめ計算しておきましょう。図のように、道筋・塗装順をよく考えて、降りる場所を最後に塗装しましょう。
使い終えた用具はしっかり洗浄すれば再利用可能です。
塗料が少量残った場合には、塗料を固めて捨てる事が出来る「残塗料処理剤」がおすすめです。